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歯周病で妻から口臭がキツイと言われます。アジーで改善しますか?

歯周病菌を減らし効果を発揮します

歯周病は、歯茎や骨という歯の土台の病気です。多くの日本人が発症する病気で、年齢が上がるほど感染者は増える傾向にあり、35歳以上の方となると95%以上が歯周病だと言われます。

歯医者で行なう一般的な歯周病の治療は、歯石除去や毎日のブラッシングにより歯垢を除去する指導に加えて、病原菌の繁殖を抑えるために、抗生物質を処方し使用してもらいます。

治療する場合は、アジーなどのアジスロマイシンを主成分とするマクロライド系の抗生物質を使います。歯周病へのアジスロマイシンの有効性は、ランダム化比較試験という信頼性のある手法により、すでに効果が確かめられています。

アジスロマイシンを主成分とする医薬品は、ファイザー社製のジスロマックが一番有名です。そのジェネリック薬となるのが、同じマクロライド系の抗生物質のアジーです。

重度の歯周病にも効果的です

歯周病の原因の歯垢の中には、色々な細菌が生息しており、付着してから短期間であれば歯磨きで除去できます。

しかし歯磨きを疎かにして、歯垢をそのまま放置していると、歯垢の中の複数の細菌同士が結びつき「バイオフィルム」という状態を作ります。バイオフィルムは、歯磨きなどの物理的な力や、リステリンなどの洗口液などに強い耐性を持つ状態の、一種のバリアのようなものです。こうなると、歯磨きでは除去できず、洗口液などの薬の有効成分が浸透する前に跳ね返すので、洗口液はもちろん、通常の抗生物質や抗菌薬でも治療することは難しいです。

そのような重度の症状まで進行した歯周病を治療できる薬として、マクロライド系の抗生物質のアジーなどが用いられます。

いち早く組織に届く

アジーは歯周病に感染している歯の周辺組織に、いち早く移行します。有効成分のアジスロマイシンは、血液の中の白血球中に取り込まれやすいです。そして白血球は、細菌など血液中の異物を捕らえて消化分解するので、薬の成分が効率的に、そして集中的に感染病巣へ運ばれて放出します。そのようなことから、アジーの成分の吸収を担う腸と感染部以外に対して影響を及ぼすことは希であり、大きな副作用を起こすことがあまりないのです。そしてアジスロマイシンは、バイオフィルムの形成を阻害するので、歯周病を効果的に治療します。

アジーは感染歯周病巣で長時間残存性があり、500mgの錠剤タイプであれば、1日1回の服用を3日間連続で行なうだけで7日から14日ほど効果が続きます。